【S10最終683位レート1921】コノヨ展開~電磁波逆起点~

SVシングルランクマッチS10にて最終683位を取ることができたので、構築記事として残します。

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はやと (@p8810_SV) / Twitter

 

【目次】

 

【構築】

<各ポケモン実数値(努力値)>

1.ハバタクカミハバタクカミ

131(4)-×-100(196)-187(116)-156(4)-179(188)

2.イダイトウ(♂)イダイトウ

195-180(252)-86(4)-×-95-130(252)

3.サーフゴーサーフゴー

193(244)-×-135(156)-154(4)-136(100)-105(4)

4.コノヨザルコノヨザル

217(252)-135-144(244)-×-112(12)-110

5.オーガポン(炎)オーガポン(かまど)

175(156)-177(164)-108(28)-×-117(4)-150(156)

6.カイリューカイリュー

197(244)-184(108)-115-×-120-120(156)

 

【構築経緯】

①前期終盤頃から電磁波環境となっており、主に甘える・電磁波を打ってくるハバタクカミに対して、逆に起点作成を行えるクリアチャーム地面テラスカイリューカイリューを軸に据えて構築を着手。(電気テラスでない理由は、オーガポンに対して電気テラバが打点にならない、電気テラスを切った際に相手の地震に弱くなるため)

 

カイリューで積んで全抜きを狙っていくための初手ステロ要員として、テラスをあまり切らずに運用でき、初手パオジアンに強い精神力コノヨザルコノヨザルを採用。

 

③コノヨザル+カイリューの並びの最後として、テラス依存せずにラストを締められるイダイトウ(♂)イダイトウカイリューと相性の良いサーフゴーサーフゴーを採用。

 

④上記に足りない要素として、初速が遅い(ガブリアスやオーガポンの上を取れるSラインでない)、特殊高火力打点が不在していることが挙げられ、コノヨザルを倒しにくる飛行テラスカイリューや電磁波逆起点作成も行えるC上昇ブエナ電気テラスハバタクカミハバタクカミを採用。

 

⑤ここまでで厳しいチオンジェンやドヒドイデ絡みのサイクルや、受けループを破壊できる枠として挑発・剣舞オーガポン(炎)オーガポン(かまど)を採用して完成。

 

【個体紹介】

1.ハバタクカミ

ハバタクカミ

ラスタル:電気

特 性:古代活性

性 格:控え目

実数値:131(4)-×-100(196)-187(116)-156(4)-179(188)

持ち物:ブーストエナジー

技構成:ムーンフォースシャドーボール、10万ボルト、瞑想

 

<調整>

HB:陽気A特化パオジアン(実数値172)の氷柱落としを確定耐え

D:余り

C:余りなるべく高く

S:最速オーガポン(S110族,実数値178)抜き

 

<所感>

打ち分けできる火力高めのハバタクカミ。

Sラインを最速オーガポン抜きまでに留め、耐久に割きつつブーストエナジーでCが上昇するよう調整。

元々眼鏡ハバタクカミを使用していたが、技の打ち分けをしたいケースがあったため、ブーストエナジーC上昇型に変更。

ブーストエナジーでのC上昇率は1.3倍となるため、眼鏡より火力は落ちるが、相手の電磁波等を逆起点に電気テラス瞑想を積むことができれば、眼鏡以上の火力を手にすることができる。

 

2.イダイトウ(♂)

イダイトウ

ラスタル:格闘

特 性:適応力

性 格:意地っ張り

実数値:195-180(252)-86(4)-×-95-130(252)

持ち物:気合いの襷

技構成:お墓参り、アクアジェット、テラバースト、高速移動

 

<調整>

B:余り

AS:特化

 

<所感>

フィニッシャー。

襷高速移動型のイダイトウが前期結果を残していたため、実際に使用してみたところ、とても強かった。

ラストの襷イダイトウは読まれやすく、相手のラストにパオジアン・一撃ウーラオス・ドドゲザン等のイダイトウ対策枠を残されることがあったため、テラスが余っていた際に返り討ちにできる格闘テラバースト採用とした。

技スペースの関係上、ウェーブタックル・アクアブレイクを切っているが、ほぼお墓参りかアクアジェットしか打たなかったため、さほど気にならなかった。

 

3.サーフゴー

サーフゴー

ラスタル:フェアリー

特 性:黄金の体

性 格:穏やか

実数値:193(244)-×-135(156)-154(4)-136(100)-105(4)

持ち物:弱点保険

技構成:マジカルシャイン、祟り目、電磁波、自己再生

 

<調整>

HB:陽気A特化ガブリアス(実数値182)の地震を確定耐え

   意地A特化パオジアン(実数値189)の嚙み砕くを81.3%耐え

   意地A特化ミミッキュ(実数値156)の珠ゴテラシャドクロを確定耐え

HD:控え目C特化ハバタクカミ(実数値205)の眼鏡フェアテラムンフォを確定2耐え

   臆病C特化テツノツツミ(実数値176)のハイドロポンプを確定2耐え

CS:余り

 

<所感>

カイリューの相方枠。

前期使用していた個体の技とテラスタイプを変更して使用。

構築で重めなエナジーテツノツツミに対して、後出しから容易に受けることができるため重宝した。

電磁波で味方サポートを行えるが、電磁波サーフゴーの弱みとして、電磁波が通らない相手への火力不足(技スペースの関係上悪巧みを入れる余裕がない)が挙げられるため、弱点保険を持たせたところ、実質悪巧み採用の電磁波サーフゴーとなった。

陽気A特化ガブリアス地震を確定で耐え、弱点保険発動マジカルシャインで耐久無振りガブリアスを乱数1発(81.2%)で倒すなど、弱点保険が活きる場面が多々あった。

 

4.コノヨザル

コノヨザル

ラスタル:炎

特 性:精神力

性 格:腕白

実数値:217(252)-135-144(244)-×-112(12)-110

持ち物:オボンの実

技構成:憤怒の拳、ローキック、アンコール、ステルスロック

 

<調整>

HB:意地A特化霊獣ランドロス(実数値216)の飛行テラバーストを確定耐え

HD:臆病C特化ハバタクカミ(実数値187)のムーンフォースを確定耐え

 

<所感>

初手ステロ要員。

テラスタイプは炎とし、初手拘りイーユイやハバタクカミに対してテラスを切っていた。

4桁中盤くらいまでは陽気コノヨザルで準速カイリュー(S80族,実数値132)抜きまでSを振り、初手飛行テラスカイリューを命懸けで葬っていたが、3桁帯では命懸けが読まれるようになり、コノヨザルの前で身代わりを貼ったり積まれるケース(カイリュー,ガブリアス,オーガポン等)が散見されたため、HBベースのアンコ採用型に変更。

また、初手コノヨザルは格闘技不採用という認識が広まっていたため、パオジアンを一気に削れるローキックを採用。

初手コノヨザルは構築的に読まれることが多いが、それでもなお十分な活躍をした。

 

5.オーガポン(炎)

ラスタル:炎

特 性:型破り(面影宿し)

性 格:意地っ張り

実数値:175(156)-177(164)-108(28)-×-117(4)-150(156)

持ち物:竈の面

技構成:ツタ棍棒ウッドホーン、挑発、剣の舞

 

<調整>

HB:意地A特化珠パオジアン(実数値189)の氷柱落としを確定耐え

HD:臆病C特化ハバタクカミ(実数値187)のシャドーボールを確定2耐え

A:余り

S:準速ウーラオス(S97族,実数値149)抜き

 

<所感>

受け絡み対策枠。

チオンジェンから宿り木が入らない、ドヒドイデを挑発で機能停止にできる、型破りでヘイラッシャの天然を無視して積み技が打てるということで、選出する機会は少なめであったが局所的に機能した。

また、選出画面で相手に見せることで、ゴリランダーやスタンパに入っているヘイラッシャの選出を抑止することができ、見えない視点での選出誘導を行うことができた。

 

6.カイリュー

カイリュー

ラスタル:地面

特 性:マルチスケイル

性 格:意地っ張り

実数値:197(244)-184(108)-115-×-120-120(156)

持ち物:クリアチャーム

技構成:地震、アイススピナー、龍の舞、羽休め

 

<調整>

H:HP実数値奇数で最大

A:余り

S:龍舞1積みで最速オーガポン(S110族,実数値178)抜き抜き

 

<所感>

構築の軸でありエース。

初手コノヨザルで場を整え、相手の甘える・電磁波ハバタクカミに対して地面テラスを切り、龍舞を積んで全抜きを狙っていく。

シーズン中盤以降からオーガポンが解禁されたため、龍舞1積みで最速オーガポンを抜けるラインまでSを振り、ステロダメージ+テラス地震で炎・岩オーガポンを倒していた。

また、アイススピナーがあまり読まれないため、相手のカイリューや増加していた霊獣ランドロスを容易に倒すことができた。

地面・氷の技範囲が優秀で、マルチスケイル地面テラスセグレイブのような感覚で使用していた。

 

【基本選出】

①コノヨ展開

コノヨザルカイリューorハバタクカミイダイトウ

 コノヨザルカイリューサーフゴー

初手コノヨザルでステロ展開を行い、相手の電磁波を逆起点にしてカイリューを通していく。

 

②受け絡み

コノヨザルオーガポン(かまど)カイリュー 

オーガポン(かまど)カイリューサーフゴー(ドヒドイデ入り構築の際)

オーガポン(炎)で有利対面を作り、挑発・剣舞を積んで負荷を掛けていく。

 

【厳しい相手】

■初手の飛行テラスカイリュー

コノヨザルの命懸けを切っているため、HBコノヨザルでは太刀打ちできない。

3桁帯では思考停止の初手飛行テラスカイリューは少なかったため、対策を切った。

 

■初手の悪巧みサーフゴー

コノヨザルのアンコールが効かず、悪巧みを積まれると、相当な劣勢となる。

 

ガブリアス

隙を見せてスケイルショットを1回でも積まれると、ガブリアスの上から行動できるポケモンがいなくなり、苦しくなる。

 

■終盤のパオジアン

初手コノヨザルでステロを撒けていなかったり、イダイトウにテラスが残っていない場合は高確率で負けていた。

 

【振り返り】

S10は終始電磁波環境のシーズンであったが、電磁波対策が進んだり、終盤キョジオーンが増加した結果、上位帯では電磁波を打たれる機会が少なくなり、相手の電磁波を逆起点にするという戦略そのものが刺さらなかった。

また、最終盤は初手のコノヨザルが徹底的にマークされており、思うように立ち回れなかったのも、勝ち切れなかった原因であると考える。

構築そのものの強さだけでなく、環境も読み間違えないようにし、最終3桁前半以上の結果が残せるよう、ランクマッチに取り組んでいきたい。

 

TN:バイオレット 683位(レート1921)